2019年03月29日

続・山小屋のお土産 の巻

 上高地方面に登る「徳本峠」にある山小屋
徳本小屋。

ここで販売するお土産の依頼があり、試作をいくつか作成した。
そこのオーナーと昨日、打ち合わせをした。

羊毛フェルトで作った山にいる小動物・小鳥。
その中で
雷鳥・コマドリ・オコジョを作ることになった。



不採用だったのが リスとミミズク。
理由は聞かなかったけれど、ミミズクの場合は
ミミズクに見えない・・・・・のだそう。
ネコ?に見えるとか。

雷鳥は何故か2種類。
ちょっとリアルめなのと、これはどう見ても雷鳥か?と思うほど
ぽちゃっとしたものも採用らしい。

これら4種類を5月中旬までに20個くらいづつ
計80個くらい作らねばならない・・・・・・・。

あと2ヶ月弱でそんなにできるんか?
完全家内制手工業なわけで(いわゆる内職ってやつ)そんなに
大量生産は見込めない。
あくまでも私の空いた時間を利用して、せっせと作る以外ない。

誰かにお願いして、作ってもらうということもできない。
(だいたい工賃が支払えない)
黙々と作るしかない。

これを山小屋に収めて、売れたとしても
儲けはほとんど無い!
原材料費でとぶ。

何故、そんな儲けもしないことをやるのか・・・・?

答えは、お友達だから。
何か頼まれたらやってあげたいから。

そんなボランティアみたいなことを。
と、批判する人もいるかもしれない。
でもね、被災地に労働ボランティアに行く人もいたり、
地域でお年寄りの人たちの見守りボランティアをしたり、
観光地の通訳ボランティアをしたり、
ボランティアの形はいろいろあっていいと思う。

これが完全なるボランティアか?というと
そうでもない。
そこに少しだけ報酬もあるにはある。
それがごく小額というだけ。

それに、「売れた」「売れない」という醍醐味が加わる。
私としては、それが一番の報酬なのだ。

販売しての結果
「売れた」「売れない」というのは
ものすごい励みになる。

普通、そういう場面にはなかなか出会えない。
(販売するという場面はなかなか普通の生活をしていると遭遇できない)
自分の作ったものが不特定多数の人に選ばれ
買われることなんて、生活の中ではありえない。

そんな機会があるだけですごいことだと思ってしまうのだ。

だからお店屋さんごっこはやめられない。
(真剣にお店をやっている人 ごめんなさい。)

モノを作ることは言っちゃえば誰でもできる。(レベルの問題はあるけど)
だが、それを「売る」となると とたんにハードルが高くなる。
どんなに素晴らしいものを作ったとしても、
それを「売る」ということはどれだけ難しいことか!
今までいろいろと経験してきて、その難しさは痛いほど知っている。

そのものを欲しいと思う人と出会う「場」が無いのだ。
「場」
それはお店であったり、ネットショップであったりするが、
お店を出すということは本当に大変だし、難しい。

今回、「山小屋」という非常に特殊な「場」を与えられて
そこで販売するという機会に恵まれ、
挑戦できる私は、報酬なんかより
その経験できることが何よりの報酬なんざんす。

(最後はイヤミで締めるわけ?)

  


Posted by みなと at 10:34Comments(0)ビジネス