2019年12月22日

ハマってる本の話Part2 の巻


 今回も男性誌のコミックス。

週刊ビッグコミックスペシャルで連載中の
『ミンゴ』



作者はペッペというイタリア人。
私は知らないのだが、どうも「テラスハウス」というテレビ番組に
出演していたようだ。

彼の自伝的なこの漫画
イタリアから日本のアニメ・漫画好きが嵩じて日本に留学してきたらしい。
そして本当に漫画家になってしまったんだから凄い!

オタクも国際的になったもんだ。

この漫画のサブタイトルは
「イタリア人がみんなモテると思うなよ」
と付いている。

確かに日本人(特に若い女性)はメチャ イタリア人に弱いようだ。
弱いというのは、いいよられるとつい ふらふらといってしまう・・・?
ということ。

確かにイタリア人は若い女性を見ると、声をかけないことが
失礼にあたると思っているのではない?というくらい
街でも通りでもところかまわず声をかけてくる。

私も経験者の一人。
イタリアのミラノに長期滞在型出張で3ヶ月ほど住んでいた。

レジデンスというアパート形式の家具付き台所付き、食器付きの
部屋を借りて滞在していたところ
同じレジデンスに住むイタリア男性が私の部屋のドアをノックし
手にバラの花を抱え、
これから映画を観に行こう と誘ってきた。

丁寧におことわりしたが、この彼 朝にレジデンスの入り口で
出会った時にちょっと挨拶をしたくらい。

一度ことわるともう誘われることはなかった。

というくらい、イタリアの男性はマメだ。
モテるというのではなく、モテるように努力をしていると言ったほうが
当たっている。
日本人男性はこれほどマメではない。


そんな彼の描く漫画
イタリア人から見た日本・日本人、
イタリア留学仲間のイタリア人気質
そんなことがユーモラスに描かれている。

画力もなかなかのもの。

彼が使っているのは丸ペンかな?
ちょっと線の細さ、かりかり感が気になるけれど
それは描き込むうちにこなれてくるだろう。



イケメンなのに、それを自覚していない彼。
モテているのに、それに気付かない。
恐ろしく女性にオクテで、慣れていない。

そんな彼の心理がちゃんと客観的に描かれている。

それと、イタリア人留学生達のイタリア人気質の紹介がうける。
台詞の中に時々イタリア語が混ざる。
「Aspetta!」(待って!)
「dove te ne voi?」(どこ行くの?)
懐かしい・・・・・・

そんなに話せるわけではないが、イタリア出張のために
会社でイタリア語講座を受講していた。
八百屋さんやお肉屋さんで買い物する時に困らない程度に
と、先生が教えてくれた。

イタリア人が描いている ということを抜きにしても
面白い漫画です。
いや、この話はイタリア人当事者じゃないと描けない。

日本のオタク文化 恐るべし

  


Posted by みなと at 12:24Comments(0)本の巻