2019年07月26日
流れ行くもの の巻
みなと喫茶部 開店当初より時々お越しいただいていた
私より30歳近く年の離れたYさん
この7月末で遠くにお引越しされてしまうそうで
昨日が最後の来店。
洋裁教室も通ってこられ、5年近く来てくださった。
お店にとってお客さんというものは、
「待つ」存在。
いつでも門戸を開け、いつでもWellcome状態にいるのがお店
心が折れた時、
嬉しいとき、悲しいとき、
話し相手になってもらいたいときに
その扉を開ける。
逆を言えば、必要のないときは来てもらえない。
ただひたすら待つだけ。
今まで5年近くお店をやってきて、
その都度、いらしてくださったお客さんの顔ぶれは変わってきた。
5年前にいらしてくださり、それ以降一度もみえない方も当然いる。
毎週のようにみえる方もいる。
お客さんは変わっても、店主は変わらない。
さだまさしの歌詞に出てきそうなフレーズだ・・・・・・
そして店主側の私としては、「待つ」ことが仕事だ。
Yさん、昨年晩秋に男の子を出産した。
その子のために「スタイ」をご注文いただいた。
それが餞別のようになってしまった。
男の子が大きくなってゆく様は見られない。
「また、電車に乗ってきます」 と言ってくれた。
私は「元気で」としか言ってあげられない。
喫茶店の日常的な別れなのかもしれないが、
今まで来てくれていた人が来なくなる というのは寂しい。
お客さんとは、行く川の流れのようなものかもしれない。
常に流れているもの。
またね。Yさん。
Posted by みなと at 10:54│Comments(0)
│みなと喫茶部
オーナーの承認後に掲載されます。