さて、昨日はどこまで進んだでしょうか?
自分でも長すぎてどこまで話したか忘れてしまう・・・・・。
もう少し端折ろうかな・・・・・
そうそう。洋裁教室に通い始めた というところですね。
私が通った洋裁教室は、現在の松本衣デザイン専門学校の前進
青葉洋裁学校の校長・K先生のご自宅兼教室。
公に募集しておらず、人づてで紹介された人だけを教えてらっしゃった。
K先生は当時で既に93歳。
ミシンは足踏み式。
そこでパターンの引き方から縫製の仕方まで全てを教えていただいた。
毎週土曜日の10時から4時くらいまで。
先生は足が悪くてらっしゃり、若い頃、将来を危惧されたご両親が
手に職を ということで、その頃いらした奉天(満州)の洋裁学校に
入れたそう。
もう93歳になられて、車椅子生活だったが、ミシンはしっかりと足踏みで
やられていた。
この先生を紹介してくださったのが、現・松本衣デザイン専門学校校長のOさん。
その出会いもちょっとしたストーリー。
またまた脱線するけど、その出会いの話をちょっと。
まだ私が20代の頃、松本木工団地で家具のデザイン募集があった。
そこに応募し、入選をした。
それを見たO校長が、
「生徒にデザインの話をして欲しい。」と私に依頼してきたのだ。
私は自分自身が何かお役にたてれるならと、快諾し
2時間くらい生徒さんの前で時計のデザインの話をさせてもらった。
昨日書いたようなパリのトレンドの話や、イタリアでの長期滞在出張の話なんかをした。
その縁がずっと続き、洋裁教室の件もO校長の叔母さんである
K先生を紹介していただいたのだ。
そこの教室に2年半ほど通ったかな?
自分でパターンを興し、スカート、ベスト、ジャケット、ワンピースなどを作った。
もともとが不器用な私・・・・・
洋裁ももれなく、そんなに上達はせず。
しかし、洋裁の基礎は一応理解はできた。
さて、自分のスキルが上がったところで
O校長のツテでパターンは専門学校の現役講師の方に。
縫製は長野県内の縫製メーカーを紹介いただいた。(2社)
デザインはもちろん私。
デザイン画を何枚も描き、その中から4点を選んだ。
ジャケット、ショートジャケット、ベスト、スカート
この4点。
生地はもちろんタータンチェック。
いろいろな生地の見本市を回り、やはりスコットランドの本格タータンの
風合いに惚れ込み、これでなければ!とこだわり、
なんとか調達をした。
しかし、調達をするには法人相手でなければこの業界は
何をするにも進まないのだ。
個人事業ではダメで、○○株式会社でなければ取引はできないのだ。
で、またまたO校長の紹介で、税理士さんを紹介いただき、
会社の立ち上げ方から教えていただき、
その方の紹介で弁理士さんを紹介していただき、
「Rurihari design株式会社」を立ち上げたのである。
しかし、その当時はまだ企業に勤めており、
副業は許されてはおらず、
苦肉の策で、母に代表になってもらい、母の会社として立ち上げたのである。
(私は使用人)
そして販売はネットのみ。
自分でネットショップも作成した。
全て勤めの傍ら、休みの日に作業をした。
製品が縫製メーカーさんから上がってきて、
それを撮影。
ネットにアップし、売れれば梱包し、発送する。
それを全て一人でこなした。
そういうネットショップのノウハウは自分で調べて身に付けた。
HTMLの教室にも東京まで通ったし、
アパレル業界のイロハを知るために、セミナーにも通った。
そういうところは我ながらまじめね~、と思う。
私って本当に一人でどんどこと走っていってしまうタイプ。
考えて悩む前に突っ走っているタイプ。
だから失敗も多い。
だけど、悩んで躊躇している暇があったら、動いている。
有限実行タイプなんだね。
(まわりからはあきれられているけれど・・・・・)
長い長いアパレル起業の話は尽きません。
細かいところはすっ飛ばして話しているので、
本当はもっとこぼれ話もいっぱいある。
それはまたのお楽しみ~。
パターンを興し、トワールを作り、その試着。
補正をしているところ。
最終的な型紙を作って縫製メーカーさんに依頼します。
こちらは縫製メーカーの飯田市のM社さんと松本市のS社さん。